古市憲寿 芥川賞落選ツイートが切ない…芥川賞候補作「百の夜は跳ねて」受賞逃し

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出典:https://twitter.com/poe1985


社会学者で作家の古市憲寿(ふるいちのりとし)さんは自身のツイッターで、

「またダメだった!!!」「ちーーーん」とつぶやき、

2回目の芥川賞落選に落胆の色をあらわにしていました。

 

この記事では、古市憲寿さんの実際のツイートや世間の反応、

第161回芥川賞候補作「百の夜は跳ねて」のあらすじや感想などを

まとめています。

 

よろしければ、最後までご覧ください。

 

 

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古市憲寿 芥川賞落選ツイートが切ない…芥川賞候補作「百の夜は跳ねて」受賞逃し…内容

こちらのニュース記事からです。

第161回芥川賞、直木賞の選考会が17日、都内で開かれ、芥川賞は今村夏子氏(39)の「むらさきのスカートの女」(小説トリッパー春号)が受賞した。

社会学者の古市憲寿氏(34)の「百の夜は跳ねて」(新潮6月号)は落選した。

古市氏はツイッターを更新。「またダメだった!!!」「ち---ん」と残念な気持ちをつぶやいた。

古市氏は初の小説「平成くん、さようなら」が前回芥川賞にノミネートされており、2回連続選出されていた。

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そしてこちらが、実際のツイッター内容です。

 

最後のツイートで「お葬式みたい」 と、自身に届くメッセージについて

複雑な思いを述べてらっしゃいました。




 

古市憲寿 芥川賞落選ツイートが切ない…芥川賞候補作「百の夜は跳ねて」受賞逃し…世間の反応

ここで、この一連のツイートについて、ネット上の反応を見ていきましょう。

彼のいつもの感じでいうなら『芥川賞なんて価値があるんですか?読んで面白いでいいんじゃないですか?そもそも芥川賞をとった作品は中には面白いものもあるけれど、ほとんどのものが審査員のツボにはまった作品であって一般的にはうけが悪いものが多いから売れないと思うんですよ』くらい言って欲しいな。

 

半年に一回の賞で二期連続ノミネートされること自体称賛に値すると思うが。

 

古市君が芥川賞作家さんになっちゃうとつまらない
延々と候補でいてくれた方が面白いw

 

前回、選者の先生方からは「自分史ポルノ」とか「ナルシズムが過ぎる」とか「自己肯定じゃなくて自己過信」とか、さんざんな評価でしたけど、今回はどんな作品だったんでしょうか?

 

 

皆さん、温かい言葉で古市憲寿さんを励ましねぎらっていました。

 

古市憲寿 芥川賞落選ツイートが切ない…芥川賞候補作「百の夜は跳ねて」受賞逃し…あらすじや感想

2019年上半期の芥川賞候補作品にノミネートされたものの受賞を逃したのは、

古市憲寿さんの作品「百の夜は跳ねて」です。

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古市憲寿「百の夜は跳ねて」登場人物やあらすじ(ネタバレあり)

「百の夜は跳ねて」登場人物

翔太…23歳の青年。就職活動に失敗し、ビルの窓清掃の仕事につく。

大学まではトントン拍子で進んできたため、同僚や窓清掃の仕事を

見下している。

 

老婆…タワーマンションの高層階に住んでいる。ある日をきっかけとして、

高額な報酬を引き換えに翔太に不思議な「依頼」をしてくる。

 

「百の夜は跳ねて」あらすじ

22歳の僕は、就活の失敗の後,窓ガラスの清掃の仕事を続けていた。

 

タワーマンションや高層オフィスビルの窓を清掃する度、

ガラスの内側の彼らは成功者、外側の僕らは落伍者で、

内側の人間にとって僕らは幽霊のようなものだと感じてしまう。

 

ある日清掃していた窓の部屋の住人である老婆に、

ゴンドラでの僕と同僚の秘め事を目撃されてしまう。

 

それがきっかけで、二人は接近し、外と内の人間それぞれの孤独を互いに慰めていく。

 

「百の夜は跳ねて」冒頭の試し読みができます!

3月2日 晴

 そこで生まれてはいけないし、死んではいけない。そんな島があるって知ってるか。産婦人科もなければ葬儀場もない。妊娠したり、大きな病気になったら、すぐに島から出ないとならない。その代わり、俺ら日本人でも、何の許可もなく仕事ができるらしい。ちょっと前までは寿司屋もあったらしくてさ。最果ての街で、寿司を握るってどんな気分なんだろうな。俺はパスポートなんてないけど、翔太は持ってるのか。東京だと有楽町に行けばいいんだっけ。この国は死にあふれているだろう。東京だけでも毎日何百人が命を落としてる。病院や拘置所や路上や会社や民家で何百人が死に続けている。もちろん死ぬことは禁止なんてされていない。怒られることもない。でもその島じゃ、そもそも死ぬなっていうんだよ。葬儀の手間とかの問題もあるんだろうけど、寒すぎるってのがよくないらしい。死体を埋めるだろう。そうすると、悪い病原菌が生き残ってしまう危険性がある。向こうじゃ今でも土葬が多いらしいからな。北の北にあるから、夏はずっと明るくて、冬はずっと暗い。白夜の反対は極夜っていうんだよ。いつまで経っても日が昇らない。果てしのない夜が続く。だけど同じ極夜でも、北の北まで行かないと昼間は薄明かりになる場所も多い。その島の冬では、本当の夜が何ヶ月も続くらしい。太陽が全く昇らない暮らしって想像できるか。俺らの仕事は、雨だと基本的に休みだろ。夜に働くこともほとんどない。その島だとどうなるんだろうな。昼も夜も関係なくかっぱいでいるのかな。
「翔太くん、水滴が残ってる」
 街のすぐ近くまでシロクマが出てくるらしい。だからちょっとした散歩に行くにもライフルを持たないといけないんだってさ。銃は遠くから使っちゃいけない。近づいた時に初めて急所を狙う。そんな余裕があるのかは知らないけどさ。思うんだけど、死んだらいけないっていうわりには、その島で命を落とすのは簡単なはずなんだよ。さすがにシロクマに襲われて死ぬのは嫌だけど、真冬はとんでもなく寒いわけだろ。ちょっと酒でも飲んで、夜の散歩にでも行けば一発なんじゃないか。死ぬのが禁止されている島で死ぬって何だか格好良くないか。いや、勘違いするなよ。自殺願望なんて、俺はこれっぽっちもないからな。というか死ぬわけにはいかないんだ。親の病気のこと話したことあったっけ。たださ、死ぬってことは、この仕事やってる人間なら誰でも考えるだろう。死にたくねえな、でもいつ死んでもいいなって。俺たちはぎりぎりの場所に立っている。このガラスの向こう側は絶対に死にそうもないやつばかりで、たった1センチこっちはいつ死んでもおかしくない。格差ってのは上と下にだけあるんじゃない。同じ高さにもあるんだ。
「翔太くん」
 面白いのはその島に命のホテルがあるっていうんだよ。外観からは、それがホテルってわからない。ただのコンクリートの四角い塊が、雪原にちょこっと顔を出しているだけだ。だけど不思議と幽霊は出そうなんだ。幽霊って不思議じゃないか。学校とか、トンネルとか、やたらコンクリートと相性がいい。なんでそんな無機質な場所に、幽霊が出没するんだろうな。俺らは無意識にコンクリートっていう得体の知れないものを恐れているってことなのか。だとしたら俺らの目の前にも出るのかもな。すぐ隣にいたりしてさ。なあ、お前は幽霊じゃないよな。
「翔太くん、聞いてる?」
「はい、聞いてます」
 美咲さんに右の足首を掴まれて、僕はスクイジーを持つ手を止めた。きちんと仕上げ用のウエスで拭き取ったつもりなのに、まだガラスには目立つ水滴がいくつか残っていた。
「困るよ、そんなんじゃ」
「困るのは美咲さんのほうなんじゃないですか。言いつけますよ」
 僕は美咲さんをにらみつけた。彼女は狭いゴンドラの床に座り込んで、プルーム・テックの水蒸気を気持ちよさそうに鼻から出している。マンションの窓ガラス清掃中に堂々と休んでいることも問題だが、タバコを吸っていることが住人から通報されたら僕にまで被害が及びそうだ。彼女と組むのは初めてだが、いつもこんな問題行動を起こしているのだろうか。それなら住民からのクレームがなくても、誰かが会社に密告していても良さそうなものだ。それとも未だにスーツを着た上層部があの事故の対応に躍起になっていて、問題児の対応までは手が回らないということなのか。
 しかし文句を言っていても仕方ない。バケツに入れたシャンプー棒でガラスを濡らし、スクイジーで水を切っていく。タテタテヨコ。子どもの頃に色塗りってやっただろ。基本はそれと同じなんだよ。とにかく角を意識して。頭ではわかっているのに、未だに手首は思うように動かない。どうしても隅には拭き残しができてしまう。仕方なくもう一度スクイジーを縦に引く。その摩擦音が苦手なせいか、あの人のようには勢いよく手を動かせない。もたもたするなよ。もう怒声は飛んでこない。美咲さんはケージの隙間から見える東京の街をぼんやりと眺めている。
 その姿を見ながら、自分がすっかりこの高さに慣れてしまったことに驚く。55階建てのタワーマンションを上から5分の1ほど降りたところだから、地上からの高さはまだ200メートル近くあるだろう。足場もなくロープだけを頼りにビルを下るブランコ作業と比べれば危険度の低いゴンドラだが、少しの風に大きく揺れることもあるし、何といっても外界と自分たちを隔てるのは、高さ1メートルにも満たない手すりだけだ。
 何一つの隔たりなしに東京を見下ろせる。築地と豊海水産埠頭をつなぐ真っ白い勝鬨橋。その先は晴海埠頭、豊洲埠頭と続くはずだが、無数に建設されたビル群のせいで、どこで街が区切れるのか、ここからは確認できない。代わりに、自分が作業したことのあるビルは、遠くからでもいくつか識別できた。貿易センタービル、フジテレビ、科学未来館、そして東京スカイツリー。もうすっかり見慣れてしまって、景色に心を動かされることも、高さに圧倒されることもない。ここから見えるのは、ただ箱庭のように立方体の物体が敷き詰められているだけの、息苦しく不自由な街だ。わざわざ高い金を積んでまでこんな窮屈な景色を見下ろしたがる人々には驚くしかない。今となっては笑ってしまうが、仕事を始めてから半年くらいは足が震えて仕方なかった。正確にいえば、5ヶ月と11日目までは、決死の覚悟でゴンドラに乗り込んでいた。知ってるか翔太。今日が何の日かって。コスモクリーニングで僕が初めてガラス清掃の作業をしたのが2月9日。てっきり仕事が始まるのは4月かと思っていたら、明日から来て欲しいと言われて、簡単な研修を済ませただけですぐに現場に派遣されてしまった。そういえば結局、7月20日は、何の日だったのだろう。
「翔太くん、また手が止まってるよ」
「せめて昇降機のボタンくらい押してくださいよ。美咲さんも講習受けたんですよね。資格持ってるんでしょ」
 彼女は僕のほうを見てにやっと笑う。3歳の子どもがいるシングルマザーという噂だが、きちんと訊いたことはない。根元が黒くなったピンクの髪が胸元までだらしなく伸びている。会社でも何度か問題になったらしい。昔は職人ということで許されていたカラーリングやタトゥーも、特にこの数ヶ月はやたらうるさく言われる。僕は入社直前から始めた金髪を止めてしまった。帽子で隠せばいいと言われたが、髪にそれほどこだわりがあったわけではないし、そう思われる方が恥ずかしかった。
 ようやく美咲さんがゴンドラの操作を始めてくれたおかげで、ケージが少しずつ下降を始める。僕はシャンプー棒でガラスを濡らしていく。相変わらず美咲さんは仕事をする気がないようなので、仕方なく彼女が清掃をするべき領域までシャンプー棒を伸ばす。ちょうどその時、風が吹いて、なびいた美咲さんの髪が、何本かだけ右手に絡みついた。狭いゴンドラの中では身体が触れあうことでさえ日常茶飯事で、同乗者を恋愛対象として意識することはない。彼女はケージの外を見ながら鼻歌を口ずさんでいる。「世界が腐りそうなんだ」。骨の形がしっかりとわかるくらい痩せた身体だが、作業用のつなぎを着ているせいか、それほど貧弱な印象はない。「今日も生きているのです」

引用:https://www.shinchosha.co.jp/shincho/tachiyomi/20190507_2.html




「百の夜は跳ねて」ネット上の読者の感想

高層ビルの清掃員が仕事中に出会った老婆。
ガラスの向こうの彼女が口紅で残した部屋番号。
孤独を抱える二人の奇妙な関係が始まる。

前作は高層ビルに住む人が主人公で、今作は高層ビルの清掃員が主人公。
なんとなく社会の格差を感じてしまったせいか、序盤から哀しさのような色を感じ。
人間として見られないことより、それに慣れてしまうことが悲しいと思う。
彼は何を求めて何を見つけたんだろう。

 

22歳の僕は、就活の失敗の後、窓ガラスの清掃の仕事を続けていた。タワーマンションや高層オフィスビルの窓を清掃する度、ガラスの内側の彼らは成功者、外側の僕らは落伍者で、内側の人間にとって僕らは幽霊のようなものだと感じてしまう。ある日清掃していた窓の部屋の住人である老婆に、ゴンドラでの僕と同僚の秘め事を目撃されてしまう。それがきっかけで、二人は接近し、外と内の人間それぞれの孤独を互いに慰めていく。「平成くん」ではセレブ感が強すぎて共感しづらかったけれど、主人公の僕が感じる人生のむなしさが分かりすぎる作品だった。

 

 第161回芥川賞候補の作品で唯一、タイトルの意味がわかりませんでした。

百の夜
跳ねて
何を示すのか掴めません。

冒頭の「生まれても死んでもいけない島」に、夜が続く時期があるらしく、それを「百の夜」としても、翔太の住む東京とリンクしません。

「跳ねて」というのも、誰がどう跳ねるのか、わかりませんでした。

 

窓を隔てた向こう側の人(マンションの住人)は、清掃員の存在を気にしません。

しかし老婆は、窓拭きをしている翔太にアプローチします。

誰からも見られていない翔太を、老婆は見つけてくれました。

 

翔太は、自分を特別だと思うふしがあります。

死者の声が聞こえる
窓拭きの仕事中に部屋を盗撮する
実は自分だけではありませんでした。

自分だけ、という感じはプライドの高さをうかがわせます。

今は窓拭きしているけど、本来はもっと特別な仕事をすべき人間というように。

翔太は、窓拭きの仕事や同僚を下に見ていますし、高層マンションに住む人のことも馬鹿にしています。

平成くんは、自分の弱みをさらけ出す部分もありましたが、翔太にはありません。

精神的に上に立っているような態度が鼻につきました。

 

 

概ね、好意的な感想が多いように感じました。

 

古市憲寿 芥川賞落選ツイートが切ない…芥川賞候補作「百の夜は跳ねて」受賞逃し…まとめ

古市憲寿の「百の夜は跳ねて」は惜しくも芥川賞受賞を逃してしまいました。

これについて古市憲寿さんはツイッターで残念な思いを吐き出していましたね。

 

でも、2回連続で候補作品にノミネートされることがそもそもすごいことですので、

今後も書き続けてほしいですね!

 

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