調教師 怒りの声 飼料から禁止薬物「テオブロミン」 検出の理由…その作用とは?

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JRA(日本中央競馬会)は、6月15、16日の土日に

東京、阪神、函館で出走を予定していた156頭の競走馬の取り消しを決定しました。

 

理由は、飼料として与えられたしたカイバなどから

禁止薬物「テオブロミン」が検出されたためです。

 

一度にこれだけの大量の取り消しが行われるのは例がないとのことです。

 

なぜ、こんなことが起こってしまったのか、

あらゆるニュース記事を見比べて、その原因を探ってみました。

 

また、素人目線で、分かりづらい用語や今回問題となった

「グリーンカル」や「テオブロミン」などの成分・作用などについて調べてみました。

よろしければ、最後までご覧ください。

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調教師 怒りの声 飼料から禁止薬物「テオブロミン」 検出の理由…その作用とは?内容

今回は、こちらのニュースからです。

14日、競馬界に前代未聞の激震が走った。JRA(日本中央競馬会)は、今週の土、日に東京、阪神、函館で出走を予定していた156頭の競走馬の取り消しを決定した。摂取したカイバなどから禁止薬物の「テオブロミン」が検出されたもので、これだけの大量の取り消しは前代未聞。15日朝のトレセン並びに各競馬場に衝撃が走った。なぜ、これだけ大量の競走馬が出走取り消しとなったのか? その謎に迫る。

前代未聞の大量取り消しが競馬界を襲った。事の発端となったのは14日午後4時に栗東のある調教師からJRAへ来た一本の電話からだった。「自分のところに納品されている飼料添加物に関して、業者から禁止薬物が入っているので回収したいとの申し出があった」。この言葉通り、競走馬理化学研究所の調査で競走馬のカイバに混ぜるサプリメント「グリーンカル」から禁止薬物「テオブロミン」が検出。その結果、15日の開催で72頭、16日の開催で84頭、計156頭の競走馬が取り消しされることになった。

15日午前6時半に発表されたJRAのホームページ上では「今週の中央競馬の出走予定馬の中に、禁止薬物を含んだ飼料添加物を摂取した可能性がある馬が判明したため、それら全ての馬を競走除外としました」と説明。土日の開催は予定通りに行われることとなったが、その衝撃は15日朝のトレセンを直撃した。

日曜阪神5Rメイショウボサツ、9Rデザートストームなどの管理馬が競走除外となった西浦調教師は「開業当時から使っている(カルシウム摂取のための)サプリメントで、今までも競走後の検査などでも一度も引っかかっていないので、禁止薬物が含まれているとは夢にも思わなかった。JRAファシリティーズの販売ということで安心して使っていた。今後は何を信用すればいいのか…。昨夜の午後11時ごろにJRAから連絡があったが、遅い時刻だったのでオーナーにも連絡できていない。どう説明すればいいのか…。楽しみにしていた馬たちなので、非常に残念です」と突然の事態に動揺を隠しきれない様子だった。

西浦調教師がサプリを購入したというJRAファシリティーズはJRAの関連会社で、施設保守や競走馬の飼料提供などを行っている。当然、JRA公認で販売されていたサプリメントが今回の取り消しの原因だっただけに関係者からは怒りの声が出ている。

日曜阪神9Rのアサケパワーが取り消しとなった大橋調教師は「開業当時から使っているサプリメントで、急にこんなことになり心底驚いている。取り消しになる馬の中には本命視されている馬も含まれている。馬も我々も被害者だよ」とJRAに対して怒りの声を上げている。

関係者が語るようにこれまで普通に使用できたサプリメントがなぜ突如、禁止薬物と判断されたのか? 今回の最大の謎だが、あるトレセン関係者は「従来と違う工場で生産したのを調べたら出たんとちゃうかな。あるいは生産を委託している会社が変わったとか。それによって禁止薬物が何らかの形で混入した可能性があるんとちゃうかな。だからほんの一部のサプリだけが本当の禁止薬物やったと思う。実際、競走馬の検査もしていないんやろ。サプリを使っていただけでアウトちゅうのは一体、どうなってるんや」とJRAの対応に疑問の声を上げる。

公正競馬確保を重んじるための156頭の大量取り消し。このJRAの決断が今後、さらなる波紋を生む可能性はある。

※テオブロミンとは=興奮作用、気管支拡張作用、強心作用、利尿作用などを持ち、チョコレートやココアなどに含まれる。

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今回出走取消になった競走馬全てから、禁止薬物が検出されたわけではないのですね。

あくまで、公正さを保つために、禁止薬物を摂取した可能性のある馬は

念の為、全て出走しないようにした、ということでした。

 

普段使用しているサプリメントから禁止薬物が検出されたとのことで、

調教師さんは本当に「何故」という感じでお怒りになるのも分かります。

 

この記事の中で理由として挙げられていたのが、

  • 従来と違う工場で生産したのを調べたら出た
  • あるいは生産を委託している会社が変わった

 

など、可能性としてはあるのではないかということでした。

それでも、禁止薬物が混入することなんて、あり得る話なのか…?

と、素人の私からしたら疑問が大きいです。

 

今回禁止薬物が検出されたのは、馬が食べるカイバ(飼い葉)とのこと。

 

カイバとは、 干した牧草、配合飼料(トウモロコシ、ヒマワリの種などのミックス)、

燕麦(えんばく)、サプリメント(関節の炎症を抑制)、塩などからなる、

競走馬のための「ごはん」だそうです。

 

その中の「サプリメント」として採用されていた、「グリーンカル」なる

商品から、問題の成分が検出されたそうです。

 

グリーンカルは、こちら

「グリーンカル」は、粉末状の馬用サプリメントで、

主にカルシウムを補給するものです。

販売者の説明には、

  • カルシウム・リンをバランス良く配合!
  • 馬の健康維持に配慮して機能性素材を配合。
  • マグネシウム、亜鉛、アミノ酸、ビタミンA、ビタミンD3、ビタミンE

とありました。

 

成分としては、以下の内容になります。

炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、酸化マグネシウム、
炭酸亜鉛、グリシン、リジン、ビタミンA、ビタミンD3、
ビタミンE、乳糖、アルファルファミール、など

 

これを見ると、当然禁止薬物は含まれておらず、

ごく普通のサプリメントであることが分かります。

 

禁止薬物「テオブロミン」とは?

テオブロミン(theobromine)は、カカオなどに含まれるプリン塩基と構造が似たアルカロイドの1種である。カカオ以外にもチャノキやコーラと言った植物にも含まれるため、チョコレート以外にも茶などのほかの食品中にも存在している。

引用:Wikipedia

 

動物に対する効果
チョコレートに含まれるテオブロミンの量は、人間にとっては害になるほどの量ではないが、犬や猫や鳥類のようにテオブロミンの代謝速度が遅い動物にとっては害になりうる。小型犬で50 g程度、中型犬で400 g程度のチョコレートを摂取すると、犬はチョコレート中毒を起こし、消化不良、脱水症状、過度の興奮、心拍数の増加などの症状が表れる(カカオ含有量の多い製品では、これよりもずっと少ない量で症状が出る)。酷くなるとてんかんのような発作を起こして死に至ることもある。

アメリカグマがチョコレートを摂取して心不全で死亡した事件が何例か報告されている[5]。

引用:Wikipedia

 

人間にとっては身近な食品であるココアやチョコレートに多く含まれている

成分なのですね。

ところが、動物にとっては劇物になりうるということで、

恐ろしい話です。

 

テオブロミンが含まれる植物の例

カカオ(Theobroma cacao)
マテ茶(Ilex paraguariensis)
チャノキ(Camellia sinensis)
コーラ(Cola acuminata)
ガラナ(Paullinia cupana)
コーヒーノキ(Coffea arabica)

 

チョコレートの原料、「カカオ」の他にもお茶やコーヒーの木にも

含まれるとのことです。

 

何故156頭も出走取消になってしまったのか?

では、今回何故こんなにも多くの競走馬が出走除外されてしまったのでしょうか?

実は、実際に禁止薬物が出た馬はいないようなのです。

 

こちらをご参照ください。

JRAによると、14日夕、競走馬理化学研究所の検査で該当馬が摂取した飼料添加物から興奮作用のある禁止薬物「テオブロミン」が検出されたことが発覚した。個別馬の検査には時間が足りなかったため、競走の公平性を期すため摂取の可能性のある28厩舎(きゅうしゃ)の競走馬を対象に除外した。次週については、28厩舎所属で出走を予定している馬の血液検査を行い、陰性だった場合は出走を認める。

禁止物質が出た添加物は、横浜市内の生産業者が取り扱っているもので、長年、使用されてきた。商品を販売する際には、事前に研究所の検査を受ける必要があるが、生産業者は検査結果が出る前の昨年12月~今年5月に卸売業者に納入し、計28厩舎が購入した。この添加物から禁止薬物が見つかったのは初めてという。

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飼料の添加物に、「テオブロミン」が含まれていたということなのですね。

「時間がなかったから」、個別の馬の検査はしていないけれども、

可能性を拭いきれないうちは出走させるわけにはいかないと…。

 

今回問題の成分が、何故混入したのか、どこから混入したのか、

といったことはまだ情報が出てきていません。

早く調査して解明しなければ、同じような事態がまた起こってしまう気がして、

調教師さんも、競走馬もジョッキーもお客さんも、不安が拭えないですよね。

 

とにかく、原因究明が急がれます。




 

調教師 怒りの声 飼料から禁止薬物「テオブロミン」 検出の理由…その作用とは?世間の反応

このニュースについて、ネット上でも怒りの声が寄せられていました。

ここでその一部を紹介していきます。

 

「非常に残念なケース」で済む問題ではない。今日走らなければ二度と勝てない馬もいたかもしれない。補償は当然すべき。改悪ばかり続けてきたツケがまわってきたんじゃないのか?

 

まあ、全馬検査したら開催に間に合うわけないわな。
かといって、食べてない馬のが多いから開催中止というわけにもいかない。
公正なら、除外が妥当。
補償なんかは、競馬サークル内で適切に処理すればよい。
まあ、主催者あっての生産者、馬主、調教師、騎手、その他諸々関係者なのだから、ゴタゴタせず、早急に解決してほしい。

 

これって、おそらく厩舎・馬主・騎手・馬には何の問題もなく、
管理システムの問題。除外された方はたまったもんじゃない。

 

禁止薬物「テオブロミン」を含んでいるロット、、、
こんなのってロット毎に成分変えるものなんだろうか?

 

怠慢の一言。マジで詫び方をしっかり考えろ。

 

よく分かりませんが、皆共通のサプリを使ってるってこと?もうちょっと自分たちで考えるべきでは?言われるがままにやってる方が自覚なくて疑問。それで怒るというのはファンをなめ切ってる。

 

JRA公認の飼料なんでしょ!?
そりゃあ怒るよ!死活問題だよ。
やってらんない気持ちになるよ!

 

あまりにも、説明が簡単でありなにが禁止であってダメ なのかわからない
我々競馬ファンも怒りはあるし、騎乗回数に恵まれてないジョッキーには気の毒だぁ。

 

今まで使っていたサプリなら今後禁止にするだけでいいように思います。対して使っても早くなるわけじゃないと思います。出走取り消しのためにファンや馬主それに勝ってそうな馬に乗れなくなった騎手も可哀そうだよ。特に若い騎手には、痛すぎます

 

JRA関連会社の取り扱いっていってもな…
どうせ農水省の天下り先の外郭団体もどきで、誰も責任なんて取れんだろうな。

そもそも、そういうような会社だから商品の成分についての詳細分析や管理も杜撰だったのだろう。

お役所仕事とはまさにこういうことを指す典型例だな。
アホくさ。

 

怠慢きまわりないです。
出走取消(除外)で馬券を買えと言われも、馬鹿にされてる感じが否めません。所詮ギャンブルですか?

 

JRA公認の飼い葉だったなら、JRAの信頼はがた落ち。
今後、調教師たちはJRA公認の飼い葉は使わないだろうね。
(もし、私が調教師なら、2度と使わない。)

 

販売したのはJRAの小会社のJRAファシリティーズ株式会社、
JRAに100%責任があるだろ、
しかもこの小会社は農林水産省からの天下り会社、
清掃やゼッケンも手がけている節税のための会社じゃねーのか。
ふざけんじゃねーぜ。
JRAの理事長出てきて説明しろ。

 

JRAの公認サプリだったのに何でだろうね?
検査した上での公認だったはずなのに。
これじゃ検査方法に問題あると思われても仕方ない。
じゃあ他の飼料やサプリは大丈夫なのか?という話しになる。
まさか、業者と癒着?なんて邪推もされ兼ねない。

まあそれはさて置き、JRAは何らかの賠償をするべきだろうな。

 

皆さん、JRAの公認サプリだったのにこんな自体に陥ったという点に

特に怒りを感じているようでした。

 

 

調教師 怒りの声 飼料から禁止薬物「テオブロミン」 検出の理由…その作用とは?まとめ

前代未聞の、156頭出走除外という処分となった今回の問題。

早く原因究明して、二度と同じことが起きないよう対策を取って欲しいものですね。

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