1月16日、2019年直木賞が発表されました。
直木賞に選出されたのは、
真藤順丈さんの「宝島」でした。
戦後の沖縄では、米軍基地から物資を盗む「戦果アギヤー」たちが活躍し、庶民の人気を集めていた。
少年時代に沖縄戦を経験し生き延びた「戦果アギヤー」のオンちゃんは、
米軍から盗み出した食料や医薬品を惜しげもなく貧しい人たちに与え、英雄視されていた。
1952年、オンちゃんのグループは、周到に計画を立て嘉手納基地に潜入した。
だが米兵に発見され追われる身になり、その混乱でオンちゃんが姿を消す。
ここから物語は、オンちゃんの仲間で警察官になるグスク、オンちゃんの弟でヤクザになるレイ、
長身美少女で教師になるヤマコの3人を軸に、沖縄の本土復帰までの20年の歴史をたどっていく。
という内容です!
2019直木賞発表!世間の反応は
これについてネット上からは、様々な声が聞こえてきました。
芥川賞思ってた通りの作品でしたね。
直木賞は…。
2日続けて4castランクインしてませんでしたが、今日は200位内なのでもう安泰かなぁ#4cast— 加藤 わら༊༅͙̥̇⁺೨*˚· (@katouoosaka) January 16, 2019
ああああ….直木賞熱帯じゃないかぁ”(-“”-)”残念。。
なかなか直木賞の審査員に森見ワールドの良さ分かってもらえないんだよなぁ。。
ほかの候補作品読んでないからわからんけど、、、
森見作品はどれも良いぞぉ~(*^-^*)— どくだみくろまめだったんそばちゃ (@goma_ogasawara) January 16, 2019
直木賞はバイアスかかりすぎよねー 童の神読んでみよう。 #直木賞
— Lilalicht_8 (@Lilalicht_8) January 16, 2019
直木賞もりみ〜ではなかった〜〜!!でも宝島読んでみようかなあもちろん熱帯は読む
— なぱ (@ngrnymow) January 16, 2019
直木賞は真藤順丈!ついに。
— エンドレスサマーモード。 (@33_pun_pun) January 16, 2019
2019直木賞発表!各候補者の作品を紹介!
今村翔吾(いまむら しょうご)「童(わらべ)の神」
著者:今村翔吾(いまむら しょうご)
作品名:童(わらべ)の神
今村翔吾「童(わらべ)の神」あらすじ
平安時代「童」と呼ばれる者たちがいた。
彼らは鬼、土蜘蛛、滝夜叉、山姥…などの恐ろしげな名で呼ばれ、京人から蔑まれていた。
一方、安倍晴明が空前絶後の凶事と断じた日食の最中に、越後で生まれた桜暁丸は、
父と故郷を奪った京人に復讐を誓っていた。
様々な出逢いを経て桜暁丸は、童たちと共に朝廷軍に決死の戦いを挑むがー。
皆が手をたずさえて生きられる世を熱望し、散っていった者たちへの、祈りの詩。第10回角川春樹小説賞受賞作。
垣根涼介(かきね りょうすけ)「信長の原理」
著者:垣根涼介(かきね りょうすけ)
作品名:信長の原理
信長の原理
垣根涼介「信長の原理」あらすじ
織田信長の飽くなき渇望。家臣たちの終わりなき焦燥。
焼けつくような思考の交錯が、ある原理を浮かび上がらせ、すべてが「本能寺の変」の真実へと集束してゆくーー。
まだ見ぬ信長の内面を抉り出す、革命的歴史小説!吉法師は母の愛情に恵まれず、いつも独り外で遊んでいた。
長じて信長となった彼は、破竹の勢いで織田家の勢力を広げてゆく。
だが、信長には幼少期から不思議に思い、苛立っていることがあったーー
どんなに兵団を鍛え上げても、能力を落とす者が必ず出てくる。
そんな中、蟻の行列を見かけた信長は、ある試みを行う。結果、恐れていたことが実証された。
神仏などいるはずもないが、確かに“この世を支配する何事かの原理”は存在する。
そして、もし蟻も人も同じだとすれば……。
やがて案の定、家臣で働きが鈍る者、織田家を裏切る者までが続出し始める。
天下統一を目前にして、信長は改めて気づいた。いま最も良い働きを見せる羽柴秀吉、
明智光秀、丹羽長秀、柴田勝家、滝川一益。
あの法則によれば、最後にはこの五人からも一人、おれを裏切る者が出るはずだーー。
累計10万部超え『光秀の定理』の空白はここに繋がり、歴史小説はまた、進化を遂げる
真藤順丈(しんどう じゅんじょう)「宝島」
著者:真藤順丈(しんどう じゅんじょう)
作品名:宝島
真藤順丈「宝島」あらすじ
英雄を失った島に、新たな魂が立ち上がる。固い絆で結ばれた三人の幼馴染み、グスク、レイ、ヤマコ。
生きるとは走ること、抗うこと、そして想い続けることだった。
少年少女は警官になり、教師になり、テロリストになりー同じ夢に向かった。
超弩級の才能が放つ、青春と革命の一大叙事詩!!
深緑野分(ふかみどり のわき)「ベルリンは晴れているか」
著者:深緑野分(ふかみどり のわき)
作品名:ベルリンは晴れているか
深緑野分「ベルリンは晴れているか」あらすじ
総統の自死、戦勝国による侵略、敗戦。何もかもが傷ついた街で少女と泥棒は何を見るのか。
1945年7月。ナチス・ドイツが戦争に敗れ米ソ英仏の4カ国統治下におかれたベルリン。
ソ連と西側諸国が対立しつつある状況下で、ドイツ人少女アウグステの恩人にあたる男が、
ソ連領域で米国製の歯磨き粉に含まれた毒により不審な死を遂げる。
米国の兵員食堂で働くアウグステは疑いの目を向けられつつ、彼の甥に訃報を伝えるべく旅出つ。
しかしなぜか陽気な泥棒を道連れにする羽目になりーふたりはそれぞれの思惑を胸に、
荒廃した街を歩きはじめる。
最注目作家が放つ圧倒的スケールの歴史ミステリ。
森見登美彦(もりみ とみひこ)「熱帯」
著者:森見登美彦(もりみ とみひこ)
作品名:熱帯
森見登美彦「熱帯」あらすじ
汝にかかわりなきことを語るなかれーー。そんな謎めいた警句から始まる一冊の本『熱帯』。
この本に惹かれ、探し求める作家の森見登美彦氏はある日、奇妙な催し「沈黙読書会」で
この本の秘密を知る女性と出会う。
そこで彼女が口にしたセリフ「この本を最後まで読んだ人間はいないんです」、この言葉の真意とは?
秘密を解き明かすべく集結した「学団」メンバーに神出鬼没の古本屋台「暴夜書房」、
鍵を握る飴色のカードボックスと「部屋の中の部屋」……。
幻の本をめぐる冒険はいつしか妄想の大海原を駆けめぐり、謎の源流へ!
2019芥川賞発表!直木賞候補者のプロフィール
今村翔吾
1984年生まれ。
ダンスインストラクター、作曲家、埋蔵文化財調査員を経て、
2016年「蹴れ、彦五郎」で第19回伊豆文学賞受賞、
同年「狐の城」で第23回九州さが大衆文学賞 笹沢左保賞を受賞。
17年、文庫書下ろし『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』でデビュー。
18年「童神」(のち「童の神」に改題)で第10回角川春樹小説賞を受賞。
今村翔吾の作品
『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』2017年祥伝社文庫刊=第7回歴史時代作家クラブ賞・
文庫書き下ろし新人賞(「羽州ぼろ鳶組シリーズ」ほか6冊)。
『くらまし屋稼業』18年ハルキ文庫刊(同シリーズほか2冊)。
『童の神』18年角川春樹事務所刊=第8回本屋が選ぶ時代小説大賞候補。
『ひゃっか!』18年文響社刊。
垣根涼介
1966年生まれ。筑波大学卒。
2000年「午前三時のルースター」で第17回サントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞しデビュー。
垣根涼介の作品
『午前三時のルースター』2000年文藝春秋刊。
『ヒートアイランド』01年文藝春秋刊。
『ワイルド・ソウル』03年幻冬舎刊=第6回大藪春彦賞、第25回吉川英治文学新人賞、第57回日本推理作家協会賞受賞。
『君たちに明日はない』05年新潮社刊=第18回山本周五郎賞受賞。
『ゆりかごで眠れ』06年中央公論新社刊。
『光秀の定理』13年角川書店刊=第4回山田風太郎賞候補。
『室町無頼』16年新潮社刊=第156回直木賞候補、第7回山田風太郎賞候補、第6回本屋が選ぶ時代小説大賞受賞。
『信長の原理』18年角川書店刊=第9回山田風太郎賞候補。
真藤順丈
1977年生まれ。2008年「地図男」で第3回ダ・ヴィンチ文学賞大賞を受賞してデビュー。
同年「庵堂三兄弟の聖職」で第15回日本ホラー小説大賞など、
新人賞4賞をそれぞれ別の作品で受賞する。18年『宝島』で第9回山田風太郎賞を受賞。
真藤順丈の作品
『地図男』2008年メディアファクトリー刊=第3回ダ・ヴィンチ文学賞大賞受賞。
『庵堂三兄弟の聖職』08年角川書店刊=第15回日本ホラー小説大賞受賞。
『バイブルDX』10年メディアファクトリー刊。
『畦と銃』11年講談社刊。
『墓頭』12年角川書店刊。
『七日じゃ映画は撮れません』14年実業之日本社刊。
『しるしなきもの』15年幻冬舎刊。
『黄昏旅団』15年文藝春秋刊。
『夜の淵をひと廻り』16年KADOKAWA刊。
『宝島』18年講談社刊=第9回山田風太郎賞受賞。
深緑野分
1983年生まれ。神奈川県立海老名高等学校卒。
2010年短篇「オーブランの少女」で第7回ミステリーズ!新人賞の佳作入選。
13年、同作を収録した短篇集『オーブランの少女』でデビュー。
深緑野分の作品
『オーブランの少女』2013年東京創元社刊。
『戦場のコックたち』15年東京創元社刊=第154回直木賞候補。
『分かれ道ノストラダムス』16年双葉社刊。
別冊文藝春秋にて「スタッフロール」、文芸カドカワにて「この本を盗む者は」を連載中。
森見登美彦
1979年生まれ。京都大学農学部卒業、同大学院修士課程修了。
2003年、「太陽の塔」で第15回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。
森見登美彦の作品
『太陽の塔』2003年新潮社刊。
『夜は短し歩けよ乙女』06年角川書店刊=第20回山本周五郎賞受賞、第137回直木賞候補。
『ペンギン・ハイウェイ』10年角川書店刊=第31回日本SF大賞受賞、
『夜行』16年小学館刊=第156回直木賞候補、他。
どれも素晴らしい作品ばかり…
時間があったら、ぜひ読んでみてくださいね!
芥川賞はこちら
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