2019第160回直木賞受賞 真藤順丈さんの作品一覧

今回は、2019第160回直木賞受賞 真藤順丈さんの作品一覧について

まとめていきます。

 

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真藤順丈さんのプロフィール

 

真藤順丈

1977年生まれ。2008年「地図男」で第3回ダ・ヴィンチ文学賞大賞を受賞してデビュー。

同年「庵堂三兄弟の聖職」で第15回日本ホラー小説大賞など、

電撃小説大賞銀賞、ポプラ社小説大賞特別賞と合わせ新人賞4賞をそれぞれ別の作品で受賞する。

 

18年『宝島』で第9回山田風太郎賞を受賞。

 

小説家になるまでの道のり

学生時代、自主映画やウェブコンテンツを製作する創作集団を結成。

映画監督を志して映像関係の仕事にたずさわり、そのかたわらで小説の執筆も始める。

 

のちに小説に専念し、長編短編あわせて10作ほどを投稿するがことごとく落選。

30歳になって一念発起、一年間で毎月一作を各新人賞に応募して、すべて駄目なら小説家の道はあきらめると決める。

 

その後4つの作品で受賞し輝かしいデビューを遂げる。

 

真藤順丈の作品一覧

地図男

『地図男』は、2008年メディアファクトリー刊=第3回ダ・ヴィンチ文学賞大賞受賞しています。

 

地図男 あらすじ

仕事中の〈俺〉は、ある日、大判の関東地域地図帖を小脇に抱えた奇妙な漂浪者に遭遇する。

地図帖にはびっしりと、男の紡ぎだした土地ごとの物語が書き込まれていた。

 

千葉県北部を旅する天才幼児の物語。

東京二十三区の区章をめぐる蠢動と闘い、奥多摩で悲しい運命に翻弄される少年少女

――物語に没入した〈俺〉は、次第にそこに秘められた謎の真相に迫っていく。

 

庵堂三兄弟の聖職

『庵堂三兄弟の聖職』は08年角川書店刊=第15回日本ホラー小説大賞を受賞しました。

 

庵堂三兄弟の聖職 あらすじ

死者の弔いのため、遺体を解体し様々な製品を創り出す「遺工」を家業とする庵堂家。

 

父の七回忌を機に、当代の遺工師である長男・正太郎のもと久々に三兄弟が集まる。

再会を喜ぶ正太郎だが、次男の久就は都会生活に倦み、

三男の毅巳も自分の中の暴力的な衝動を持て余していた。

 

さらに彼らに、かつてなく難しい「依頼」が舞い込んでー。

 

 

バイブルDX

『バイブルDX』は2010年メディアファクトリー刊。

 

 

バイブルDX あらすじ

聖書は多くの人びとの聖典であり、世界最大級のベストセラーである。

 

聖書をこえる雑誌を創刊する!という大言壮語なプロジェクトに参加した編集者のわたしは、

先輩のセンジュとともに取材に飛びまわる。巷にあふれる雑誌のなかから、

奇蹟の端緒をつかんで、あらたな雑誌の核となるキリスト候補者を追い求め、密着する。

 

世界を覆すような奇蹟はおこるのか。わたしたちにとってのキリストとはどんな人物なのか。

はたして、雑誌は無事に刊行できるのか。

 

畦と銃

『畦と銃』は、2011年講談社刊。

 

畦と銃 あらすじ

茅葺き屋根が寄り合う退屈な村・ミナギ。

 

あくどい手段で村を変えていく地主と“ネオ農”との壮絶な争いを描く「拳銃と農夫」。

林野庁の女性職員が樹上で叫び訴える「第二次間伐戦争」。謎の襲撃者から牧場を守る

ティーンエイジャーの「ガウチョ防衛線」。

 

疾走感抜群の文体で活写する、縮みゆく村の抵抗と再生の物語。

 

『墓頭』12年角川書店刊。

『墓頭』は2012年角川書店刊。

 

墓頭 あらすじ

双子の兄弟のなきがらが埋まったこぶを頭に持つ彼を、人々は“墓頭”と呼んだ。

数奇な運命に導かれて異能の子どもが集まる施設に入ったボズは、

改革運動の吹き荒れる中国、混迷を極める香港九龍城、インド洋孤島の無差別殺人事件に現われ、

戦後アジアの暗黒史で語られる存在になっていく。

 

自分に関わった者はかならず命を落とす、そんな宿命を背負った男の有為転変の冒険譚。

唯一無二のピカレスクロマンがいま開幕する―。

 

七日じゃ映画は撮れません

『七日じゃ映画は撮れません』は2014年実業之日本社刊。

 

七日じゃ映画は撮れません あらすじ

映画への制御不可能な愛と情熱が迸る圧倒的巨編。

 

亡き恩師からいわくつきの脚本を託された若き映画監督・安達雄矢。

“天使”にまつわる物語を本編として完成させるべく、安達は奔走。

助監督、撮影・録音・衣装・美術・照明を担う異能の映画職人たち、

個性派俳優、プロデューサーが集結する。

 

クランクアップを阻む数多の妨害に翻弄される彼らの、

全人生を賭けた奮闘を描きだした、群像劇にしてスペクタクルな職業小説!

 

しるしなきもの

『しるしなきもの』は2015年幻冬舎刊。

 

しるしなきもの あらすじ

<ぼくの母さんが弔われるその日に、ぼくの父さんは祝言をあげた。

/だからぼくは、婚礼の義を冒涜することにした。>

 

日本一のヤクザ組織の長・早田征城。その愛人の息子・桂介は、

外部組織でビジネスを担当していたが、組に入ることを決意する。

母を捨てた征城を抹殺し、早田組を壊滅させるためだ。

 

裏切り者であること、男でも女でもない「真性半陰陽」であること。

二重の秘密を抱えながらも、桂介は着々とのし上がっていく。だがーー。

 

黄昏旅団

『黄昏旅団』は2015年文藝春秋刊。

 

黄昏旅団 あらすじ

高校を中退、独り暮らしを始めたものの家賃を滞納しアパートを追い出された「グン」は、

その後の放浪生活の中で謎の男「タイゼン」と出会う。

タイゼンは人間がこれまで生きてきた心象風景が記録されている「道」を

歩くことができるというが、グンにはその意味がよく理解できない。

 

しかしグンはタイゼンに強引に誘われ、ある家族ひとりひとりの「道」を歩くことに。

その家族は三人でコミューン「蒼穹の家」に移り住んだが、一人だけ息子を残していた。

息子を排除した理由をタイゼンは探ろうとしていた。

 

平穏な時もあるがきわめてグロテスクで危険なこともある「道」を歩くうちに

徐々に判明してくる驚愕の事実に、グンは戦慄するーー。

 

インナートリップとダークファンタジーを見事に合体・昇華させた真藤順丈の傑作長編小説。

 

夜の淵をひと廻り

『夜の淵をひと廻り』は2016年KADOKAWA刊。

 

夜の淵をひと廻り あらすじ

「警察官だって怖いものは怖いんだよクソったれ」すべてはみずから体験した記録だ。

 

“シド巡査の事件簿”と銘打ってもらってもかまわない。これはある交番警官の偽らざる所感記録である。

だがそれだけじゃなく……。

 

世界が逆転する麻薬的な味わいのサイコ・サスペンス・ミステリ。

「この世界が住みやすくなるように戦う人たちのことを“ヒーロー”と呼ぶんです」

職務質問と巡回連絡が三度の飯より大好きで、管轄内で知らないことがあるのが許せない、

良く言えば「街の生き字引」、率直に言えば「全住民へのストーカー」。

 

西東京のいくつかの主要都市に挟まれたエアポケットのような地「山王子」のある交番で

住民を見守るシド巡査のもとには、奇妙な事件が呼び寄せられる。

 

魔のバトンが渡されたかのように連鎖する通り魔事件、過剰すぎる世帯数が入居したロッジ、

十数年にわたって未解決のご当地シリアルキラー。

 

普通の人々が暮らすこの街の片隅には、怪物の巣食う奈落がひそかに口を開けている。

長年にわたる報復の連鎖、悪意のスパイラルを追い続けた果てに、シド巡査がたどりつくのはーー。

 

宝島

『宝島』18年講談社刊=第9回山田風太郎賞受賞。

 

宝島 あらすじ

英雄を失った島に、新たな魂が立ち上がる。

固い絆で結ばれた三人の幼馴染みーーグスク、レイ、ヤマコ。

 

生きるとは走ること、抗うこと、そして想い続けることだった。

少年少女は警官になり、教師になり、テロリストになりーー同じ夢に向かった。

 

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